ゲールアポロピアノ
輸入ピアノの栗田楽器注: 文字用の領域がありません!
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ドイツ製ルーマニアンスプルース響板
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ルーマニアンスプルースで作られた響板
響板の役割はいかに弦の振動を芸術に昇華させていくかの一語につきます。ヨーロッパアルプス地方の北の斜面で育った年輪の詰まったこの
真っ白なトウヒ(唐檜)はピアニストの心を写し出す鏡と言えます。

またゆっくりと時間をかけて(6年かかると謂われています。)製作された響板は日本の従来の製作では許されない贅沢な造りです。
写真はルーマニアンスプルース 白いのは柾目の部分だから 芯の部分は赤い色をしている
 このドイツ製のルーマニアンスプルース響板は、現在のアポロピアノに全て採用されています。(アップライトからグランドピアノまで)
同じピアノでもこれほど音が変わるのかというほどの劇的な変化があります。今まで聞こえなかった倍音が豊かに聞こえてくるようになり、特に次高音(中音から高音部への音域)の音域では従来どうしてものっぺりとしていた音の粒がはっきりと聞こえるようになりました。
  従来の日本のピアノの響板はカナダやアラスカのスプルースを材料にしていました。その昔はエゾマツで響板を作っていた時代もあったそうです。ニューヨークスタインウェイのピアノの響板も、近くのカナダでつくればいいようなものですが、ドイツで作られた唐檜のものです。
ルーマニアントウヒ(ルーマニアンスプルース)というのはカナダのスプルースとは別の植物と考えた方がよいと思います。ルーマニアの厳しい自然環境の中で少しずつ少しずつゆっくり成長した年輪なのです。
そのため音の伝導率が断然違います。

 響板にも古い歴史の専門メーカーがヨーロッパにはあります。世界の一流ピアノは実はほとんどが専門の響板製作メーカーへ発注しています      
  日本では全て自前の響板を各メーカーが製作してきました。現在でも国内のピアノメーカーはすべて響板製作は自社でやりますし、それを誇りにしているのですが、もう一つの理由は原料を北米で調達したほうがコストの面でドイツ製の響板を採用するより優れているからです。最近まで東洋ピアノ製造でも、すべてオリジナルの響板を製造していましたが(そしてそれは国内的には最高の評価を受けていたのですが)アポロピアノは大量生産出来ないという事情から響板作製にも高いコストがかかるためとドイツに輸入ピアノ販売で培ったピアノメーカー間の深い信頼関係を持つことが出来たために従来の響板自社製作を見直し、ドイツの響板メーカーへ発注するようになりました。その結果アポロピアノは今や世界最高水準の音を持つに至りました。また豊かな音色を持つこの響板のおかげで、どこかのの安物ピアノのように鳴らない響板で音量を得るために硬化剤などを用いた薬品処理のハンマーを用いる必要もなく、良質なハンマーを用いてピアノからフォルテまでよりその性能を十分に発揮させることが出来るようになりました。
本物のピアノの音を求めているあなたに弾いていただきたいと思います